「ガラスの天井」って?女性のキャリアアップを阻む障壁について
女性が働きやすい社会が形成されてきた現在、社会の第一線で活躍する方もかなりの数になってきましたね。でも、実際にキャリアアップを目指す際、ライフステージの変化などの様々な壁に阻まれることも…。今回は、女性のキャリアアップに立ち塞がる障壁とその解決策を探っていきます。
目次
1.男女平等じゃないの!?女性のキャリアアップを阻む「ガラスの天井」とは
2.女性のキャリアアップに立ち塞がる障壁
3.女性の活躍を阻む「ガラスの天井」を打ち砕くには
1. 男女平等じゃないの!?女性のキャリアアップを阻む「ガラスの天井」とは
突然ですが、あなたは「ガラスの天井」という言葉を知っていますか?性別などのマイノリティ要素が原因で、能力に関係なくキャリアアップの道が阻まれることを指す言葉です。
イギリスの経済誌エコノミストが発表した「ガラスの天井指標」という女性の活躍状況調査によると、なんと日本は先進国でワースト2位という結果に…。男女平等社会といっても、諸外国に比べれば女性の活躍できる環境はまだまだ整備されていないようです。
参考:www.economist.com/news/business/21737078-america-rises-ranking-germany-falls-and-metoo-movement-makes-its-mark-south
2.女性のキャリアアップに立ち塞がる障壁
続いて、日本社会における女性のキャリアアップを阻む障壁について、さまざまな例を挙げていきます。
●ライフイベントと「働き盛り年代」の重複
一番の問題と言えるのが、仕事の能力もやる気も向上する時期に結婚や出産、育児などのライフイベントが重なってしまうこと。もっと多くの経験を。
確かに、出産や育児・結婚は多くの女性の望みですが、問題はその後の働き方。家庭のために歩んできたキャリアを諦めざるを得ないことがあり、キャリアアップを目指す女性の最大の壁として立ち塞がっているようです。
●見えないジェンダーバイアス
ビジネス上で、「女性だから」という理由で仕事を振られるようなケースは流石に少なくなりましたが、男女間には見えない格差が残っています。結婚や育児による離職を懸念して、女性を仕事の中心に置かないような会社はまだまだ存在しているでしょう。
また、それとは逆に「女性だから」と男性より軽めの業務を与える会社も問題です。一見優しいように見えますが、裏を返せば成長のチャンスが提供されず、キャリアアップに必要な能力形成の機会を損傷してしまうのです。
●「男社会」すぎる管理職への道に問題アリ
現代の日本では、管理職=仕事第一というイメージが色濃くなっています。拘束時間も負担も大きい男性上司の姿を見ると、キャリアアップへのモチベーションも削がれてしまいますよね。
ワークライフバランスの整備が進み始めている現在でも仕事量=成果のような風土が残っており、女性としてはキャリアアップを目指しづらいのが現状です。
3.女性の活躍を阻む「ガラスの天井」を打ち砕くには
さて、ここまで「ガラスの天井」とも呼ばれる女性のキャリアアップを阻む障壁について探っていきました。このような状況を打破するには、どうすればいいのでしょうか?
●長く活躍できる職場環境を吟味する
女性のキャリアアップに不可欠なのは、何と言っても女性の活躍に理解のある環境でしょう。福利厚生制度など、女性のキャリアを支えてくれる職場を探すことがオススメです。
また、環境を変えても通用するスキルを身につけたり、自分で時間をコントロールできる職種に就いたりする努力も必要となってきます。
●自己評価力を高めることも大切!
唐突ですが、「詐欺師症候群」という言葉があります。これは自己評価が低すぎる精神状態を表す言葉であり、女優のエマ・ワトソン氏などの告白により有名になりました。
仕事を自分の力で達成したのに「運が良かった」「周りの助けのおかげ」なんて考えたこと、ありませんか?
このような考えにとらわれていては、会社からの評価が得られずキャリアアップも進んでいきません。自信を持って、しっかりと仕事と向き合っていく心がまえも重要となるんです。